なんとなく難しいイメージがあるキャンプでの炊飯。
せっかく時間をかけてお米を炊いたのに、焦げていたりべちゃべちゃだったりしたら、せっかくのキャンプの楽しさが半減してしまいそう…
ただ、基本的な事を押さえておけばクッカー炊飯は難しくないものです!
今回はPRIMUSの代表的なクッカー「ライテックトレックケトル&パン」を使った炊飯の方法や、応用編の炊き込みご飯のレシピも紹介していきます!
- クッカーでの炊飯は難しそう
- キャンプで美味しいご飯を食べたい
- キャンプで炊き込みご飯ができたら楽しそう!
と思っている方には特におすすめの記事です。
クッカーでバッチリご飯を炊いて、美味しいキャンプ飯を楽しみましょう!
クッカー炊飯に必要な道具
まずはクッカー炊飯に必要な道具。
- お米
- ストーブ
- ガスカートリッジ
- クッカー(コッヘル):蓋ができるもの
- 水
- 水を計量できるもの(あると尚良い)
これらがあればクッカー炊飯はできます!
私が使用している道具は
- プリムス ライテックトレックケトル&パン
- プリムス 153ウルトラバーナー
です!
ライテックトレックケトル&パンについて書いた記事もありますので、参考にどうぞ。
水の量
炊飯時の水加減は「お米1に対し水1.2」と言われています。
無洗米の場合は「お米1に対し水1.2~1.3」。
お米は1合180ccの為、
- 通常米:180cc×1.2=216ml
- 無洗米:180cc×1.3=234ml
となります。
ここまで細かく計量しなくても良さそうですが、通常米なら210ml、無洗米なら230mlぐらいで大丈夫でしょう。
キャンプや登山では、ナルゲンボトルに水を入れていったり、シェラカップで水を計測すれば、水の量を大きく間違える事はなさそうですね!
わたしはシェラカップで軽量しています。
ちなみにキャンプや登山では「米の表面から指の第一関節まで」という量り方も。
慣れてきた方は指での計量も挑戦してみると、荷物を減らせて良いかもしれません。
炊き方の手順
米を研ぐ
米の研ぎ汁をそのまま捨てるのは環境に良くない、という話を聞くので、キャンプ場で研ぐ場合は炊事場で研ぐのが無難でしょう。
また、無洗米を持っていけば研ぐ必要が無くなり、手間が省けるのでおススメです!
水に漬ける
米を研ぎ終わったら、必要な水を計量し、米をしっかり水に漬けましょう!
標高の高いキャンプ場や登山の時には、よく水に漬けないと芯が残ってしまう場合があるようです。
芯が残った炊きあがりを防ぐためにも、30分~1時間はお米を水に浸しておきましょう。
蓋をして火にかける
水に漬け終わったら火にかけていきます。
手順としては
- 強火で吹きこぼれる直前まで
- 吹きこぼれそうになったらすかさず弱火に
- 最少火力で17~18分
となります。
色々な方法があるかとは思いますが、私はこの方法で今のところ失敗はありません!
そして最少火力にしたら、蓋の上に重しを置きましょう!
重しを置くことで蓋と鍋の隙間をなくし、鍋内の圧力と温度を保てます。
写真は自宅なので小皿を載せていますが、キャンプの時は缶詰や、クッカーに載る程度の石を載せておくと丁度良いかもしれません。
また、屋外で火力を最少にしていると風で消えてしまう可能性もあるので、風対策と火のチェックをお忘れなく!
保温
17~18分経ったら、タオルなどにくるんで10~15分間保温をします。
保温をする事で、余熱で米の芯まで火が通りふっくら仕上がるのだそう。
ただ、保温に関しては
「余熱を逃がさない為に蓋を開けない」とか
「一度ご飯を混ぜてから保温する」など、
色々説があるようですし、炊きあがった直後でも問題なく食べれますので、好みで良い気もしています。
完成!
保温が終わったら完成です。
上手くいけば、程よいおこげのあるふっくらしたご飯が炊きあがります。
もし芯が残ったご飯が出来てしまったら
万が一芯が残ってしまったら、水を少し足して一度沸騰させ、最少火力で5分程度様子を見てみましょう。
沸騰してから17~18分の状態を延長するイメージです。
クッカー炊飯を成功させるポイント
家で予習をする
基本的な炊き方を実践していれば大きく失敗する事はありませんが、やはり手順に慣れておくことは大事ですよね。
また、キャンプ場など屋外で炊飯をする場合は、風や気温といった条件が変わりますから、まずは安定した環境の自宅で慣れておく事をおススメします。
しっかりと吸水させる
炊き方の手順でも書きましたが、芯が残らずふっくらとしたご飯を炊き上げる為には、しっかりと米に吸水させることが大事です。
米の吸水は最初の30分程度で一気に行われ、約2時間で飽和状態となるのだそう。
また、水温によっても吸水スピードは異なるようです。
季節により水温が変動しますが、目安としては
- 春・秋:45分程度
- 夏 :20分程度
- 冬 :1時間~1時間半
となります。
長く吸水するのが待てない!という方は、自宅で洗いと吸水を済ませてからキャンプへ出発という方法もありだと思います。
吸水は2時間で飽和状態となりますので、キャンプの前日に吸水を始め、当日の朝に吸水したお米を袋などに移して出発すれば、キャンプ場での手間も省けて良さそうですね。
風対策
屋外での火を使って調理をする場合、風の影響はやはり避けられないです…
その為、防風をしっかりしておくなどの風対策はしておきましょう!
特に最少火力で炊き続ける時間は、強い風が吹くと消えてしまう可能性があるので要注意です。
クッカー炊飯での炊き込みご飯レシピ!
サバの水煮缶で炊き込みご飯
材料(1人分)
- 米 :1合
- 鯖の水煮缶 :半分~1缶
- 人参 :1/3本
- 椎茸 :3~4本
- 醤油 :大さじ1/2
- 酒 :大さじ1/2
- みりん :大さじ1/2
- しょうがチューブ:2~3cm
作り方
- 人参と椎茸はみじん切り(切り方はお好みで大丈夫です!)。
- 吸水させた米に、調味料と鯖缶の汁をすべて加える。
- 鯖、人参、椎茸を加えて、炊飯をスタート。
簡単ですしかなり美味しいのでおススメ!
お好みで大葉や刻んだネギなんかを加えるのもありです。
鮭の炊き込みご飯
材料(1人分)
- 米 :1合
- 紅鮭 :1切れ
- しめじ :1/3~1/2パック
- 醤油 :大さじ1/2
- 酒 :大さじ1/2
- みりん :大さじ1/2
- 和風顆粒だし :小さじ1/3
- 大葉(お好み):1枚
作り方
- しめじを小房に分け、鮭をクッカーに入る大きさに切る。
- 吸水した米に調味料を加え、ひと混ぜ。
- しめじと紅鮭を入れ、炊飯をスタート。
- 炊きあがったら鮭の骨を取り除き、大葉をお好みで加える。
キャンプ系のSNSを見ていると、メスティンで鮭の炊き込みご飯をよく見かける気がしたので作ってみました。
小さめのクッカーだと鮭を半分に切る手間がありますが、こちらも材料を加えて炊くだけ!
簡単で美味しい炊き込みご飯の完成です。
たこと枝豆の炊き込みご飯
材料(1人分)
- 米 :1合
- ゆでだご :70~80g
- 茹で枝豆 :50g
- 醤油 :大さじ1
- 酒 :大さじ1/2
- 和風顆粒だし :小さじ1
- しょうがチューブ:2~3cm
作り方
- たこは1cm幅に切る。枝豆は茹でてさやから出しておく。
- 吸水させた米に、調味料をすべて加える。
- たこと枝豆を加え、炊飯スタート。
たこは炊き込みご飯と相性抜群で、かなりおすすめのレシピです。
しょうがはチューブではなく、刻んだものを炊きあがった後に散らしても美味しいですよ。
カオマンガイ(海南鶏飯)
材料(1人分):炊飯
- 米 :1合
- 鶏もも肉 :1/2枚
- ①酒 :大さじ1/2
- ①塩 :少々
- ①黒コショウ :少々
- 長ネギの青い部分 :1/2本分
- ②ナンプラー :大さじ1/2
- ②ごま油 :大さじ1/2
- ②すりおろしにんにく:小さじ1/4
- ②すりおろししょうが:小さじ1/4
- ②鶏がらスープの素 :小さじ1/2
材料(1人分):タレ
- 長ネギ :5cm程度
- 醤油 :大さじ1/2
- オイスターソース :大さじ1/2
- 水 :大さじ1/2
- ナンプラー :大さじ1/4
- 味噌 :小さじ1/2
作り方
- 鶏もも肉にフォークで数か所穴をあけ、①をかけて10分置く。
- 吸水した米に、長ネギの青い部分、鶏もも肉、②を加えて、炊飯スタート。
- 長ネギをみじん切りにする。
- みじん切りにした長ネギとタレの材料を混ぜあわせる。
- ご飯が炊けたら鶏もも肉を食べやすい大きさに切り、完成。
タイのチキンライス「カオマンガイ」。
調味料が多くやや手間がかかりますが、みそベースのタレが絶品!
余裕があれば、鶏肉とパクチーを入れたスープを添えると本格タイ料理の完成です。
クッカー炊飯は基本を覚えれば難しくない!
いかがでしたか?
クッカーでの炊飯は、最初は「難しそう」とか「面倒くさそう」とか思いますよね。
私も初めてクッカー炊飯をした時はうまくいくか疑問でしたが、案外できちゃうものです。
そしてお気に入りのクッカーで美味しくご飯が炊けると、とてもうれしい!
クッカー炊飯をマスターして、美味しいキャンプ飯を楽しみましょう!
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