寒い時期のキャンプや車中泊には、保温性が高い寝袋を使いたいもの。今回ご紹介するモンベルの寝袋『ダウンハガー650#0』は抜群の温かさで、真冬のキャンプでも快適に過ごせます!モンベルの寝袋の種類や違いを解説しつつ、ダウンハガー650#0のレビューをお届けします。
モンベルの寝袋の選び方を解説!素材や対応温度域など5つのポイントを紹介
まずは、モンベルの寝袋の選び方について解説します。モンベルの寝袋には、素材の違いや対応温度域など、寝袋を選ぶ際に重要となるポイントがあります。数ある種類の中から、どのように寝袋を選ぶべきなのかを確認していきましょう。
モンベルの寝袋の選び方【1】対応温度域
モンベルの寝袋を選ぶときには、まずは対応温度域を確認しましょう。
モンベルの寝袋には、製品名のあとに#0や#1といった数値が。
この数値が低いほど、対応温度が低い(寒い場所でも使える)寝袋です。
目安として、#0や#1は雪山用・#2は冬・#3は3シーズン・#5や7は夏用となっています。
シリーズによっては、#0よりも低い温度帯で使用可能な「EXP.」も。
雪山でも使えるEXP.や#0・#1には、顔周りの保温力を高めるためのトンネルフードがついているのが特徴です。
それぞれの寝袋には「快適温度」と「使用可能温度」の記載もあります。
快適温度域
一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人が、リラックスした状態で寒さを感じることなく睡眠できるとされる温度。
使用可能温度域
一般的に代謝が高く、寒さに対する耐性が高い人が、寝袋のなかで丸まった状態で寒さを感じることなく睡眠ができるとされる温度。
モンベルの公式サイトには、詳しい温度域の表も掲載されているので、そちらも確認することをおすすめします。
ご自身がキャンプをする季節や場所に合わせて、適切な対応温度域の寝袋を選んでくださいね。
モンベルの寝袋の選び方【2】中身の素材
続いては、寝袋の中身の素材を確認します。
モンベルの寝袋は、ダウン素材と化繊綿の2種類あるのが特徴です。
モンベルでは、ダウン素材を使用した寝袋には『ダウンハガー』という名前がついています。
そして、モンベルのダウン素材の保温力はとっても優秀。
ダウン素材の保温力はFP(フィルパワー)という数値で表現されます。
通常550~700FP以上で良質ダウン、700FP以上が高品質ダウンと評価されますが、モンベルには650・800・900FPの3種類の寝袋が用意されています。
また、同じ対応温度域の寝袋でも、FPの数値が高いほどコンパクトに収納することが可能。
そのため、バックパックやツーリングでキャンプに行く人には、FPが高くコンパクトにできる寝袋がおすすめです。
一方、化繊綿を使用した寝袋は『バロウバッグ』という名前がついています。
ダウン素材と比べると、収納時のコンパクトさや軽量性は劣りますが、水濡れに強く、耐久性が高いという特徴があります。
3種類の繊維が高い保温力を実現しており、バロウバッグシリーズも#0や#1といった対応温度域の寝袋が用意されています。
また、ダウン素材と比べると、化繊綿を使用した寝袋は価格が安く抑えられています。
ダウン素材と化繊綿で特徴が大きく異なるので、これらの特徴もおさえておきましょう。
モンベルの寝袋の選び方【3】ストレッチシステム
中身の素材が決まったら、ストレッチシステムもチェックしましょう。
モンベルの寝袋には、「スーパースパイラルストレッチシステム」と「スパイラルストレッチシステム」の2種類があります。
モンベルの公式ホームページによると、スーパースパイラルストレッチシステムは伸縮率が最大135%とのこと。
生地の繊維方向を斜めにし、ステッチ部分には糸ゴムを使用することで、高い伸縮率を実現しています。
そのため、寝袋内での寝返りがスムーズに行え、窮屈さを感じません。
一方のスパイラルストレッチシステムは、伸縮率は120%。
スーパースパイラルストレッチシステムと比べるとやや劣りますが、締め付け感はあまり感じません。
スパイラルストレッチシステムを使用している寝袋は、化繊綿の「アルパインバロウバッグ」のみ。
スパイラルストレッチシステムは、糸ゴムを使用していないため、同じ化繊綿のバロウバッグと比べると軽量になっているのが特徴です。
寝袋を使う場面がキャンプのみである人は、伸縮率が高いスーパースパイラルストレッチシステムの寝袋が、快適でおすすめですよ。
モンベルの寝袋の選び方【4】ジッパーの向き
4つ目に確認するべきことは、ジッパーの向きです。
モンベルの寝袋は、多くのシリーズで右ジッパーか左ジッパーかを選べます。
一般的には右利きの人は右ジッパー、左利きの人は左ジッパーが良いとされていますが、使いやすさは人それぞれ。
私は右利きで、右ジッパーの寝袋を使用していますが、左手で閉めることの方が多いです。
可能であれば、左右どちらのジッパーが開け閉めしやすいか、店舗で確認することをおすすめします。
また、ジョイント対応モデルでは、右ジッパーと左ジッパーの寝袋を1つずつ用意することで、2つの寝袋を連結することが可能に。
親子やカップルなど、となりで一緒に眠りたい人にとっては、嬉しい機能ですね。
モンベルの寝袋の選び方【5】使い方によっては重量も確認
最後に、寝袋の重量も確認しておきましょう。
特に、雪山登山や縦走をする場合、少しでも荷物を軽くしたいもの。
そのため、登山での使用をメインで考えている人は、軽量なダウン素材の寝袋を選ぶことをおすすめします。
同じ対応温度域の寝袋の場合、ダウン素材と比べ、化繊綿では重くなる傾向にあります。
ただ、使用する場面がキャンプや車中泊のみで、移動手段が車である場合は、あまり重量を気にする必要はありません。
そのため、前述したダウン素材と化繊綿の特徴を踏まえ、ご自身に合った寝袋を選んでみてくださいね。
モンベルの寝袋『ダウンハガー650#0』の概要をチェック!
モンベル『ダウンハガー650#0』
価格 :42,900(税込み)
重量 :1350g(スタッフバッグ込み:1390g)
適応身長 :183cmまで
収納サイズ :直径20cm×高さ40cm
快適温度 :-8℃
使用可能温度:-15℃
今回ご紹介するモンベルの寝袋は、『ダウンハガー650#0』。
名前の通り、ダウン素材の寝袋になります。
モンベルのダウン素材の寝袋には、900FP・800FP・650FPの3種類が用意されています。
今回ご紹介するダウンハガー650は、650FPのダウン素材を使用しており、ダウンハガーシリーズの中では、もっとも安価な寝袋です。
ダウンハガー650シリーズの対応温度域については、EXP.は無く、#0~#7までの6段階。
そのため、今回ご紹介するダウンハガー650#0は、650FPの中ではもっとも保温性が高い寝袋となります。
モンベルの寝袋『ダウンハガー650#0』の魅力
モンベル『ダウンハガー650#0』の魅力【1】真冬でも安心の温かさ
ダウンハガー650 #0の魅力、1つ目は真冬でも安心の温かさです。
ダウンハガー650#0の使用可能温度域は-15℃。
ダウンハガーシリーズの中では、FPは最も低い数値ではありますが、ダウン素材の量で温かさを確保しています。
また、ダウンハガー650#0には、ネックバッフルと呼ばれる機能が。
ネックバッフルとは、首元を包んでくれる、中綿が入ったチューブ状の襟巻のこと。
寝袋につけられているマフラーのようなものですね!
ネックバッフルにより、首回りの保温性が高まるため、顔周りから冷気が侵入しても首が冷えることがありません。
これらの機能のおかげで、1月の新潟のスキー場近くで車中泊をしたときでも、ほとんど寒さを感じることなく快眠できました。
もちろん寝袋以外の防寒対策も行いましたが、ダウンハガー650#0の温かさは抜群。
寒さが苦手な人には、ダウンハガー650#0はかなりおすすめです!
なお、ネックバッフルは、ダウンハガー650#0に限らず、EXP.と#0~#2の寝袋すべてに搭載されています。
モンベルの冬用の寝袋を選べば、首元の防寒対策はバッチリですよ!
モンベル『ダウンハガー650#0』の魅力【2】機能が充実している
ダウンハガー650#0の魅力、2つ目は機能が充実していること。
ダウンハガー650#0に限らず、モンベルのすべての寝袋には「フードアジャスター」がついています
フードアジャスターはフィット感を高め、顔周りからの冷気の侵入を防いでくれます。
ネックバッフルに続き、モンベルの寝袋は顔周りの防寒対策がしっかりしていますね!
また、ジッパーには生地の噛みこみを軽減してくれるアジャスターが付属。
そのため、寝袋の開け閉めで生地が破れ、ダウン素材が流出してしまう危険性が低くなっています。
モンベルの寝袋は細かいところにまでこだわって作られているため、使用感もバッチリです。
モンベル『ダウンハガー650#0』の魅力【3】ストリージバッグが付属
ダウンハガー650#0の魅力、3つ目はストリージバッグが付属することです。
ストリージバッグとは、持ち運ぶときのスタッフバッグよりも大きな収納用のバッグのことです。
自宅での保管時など、常にスタッフバッグに入れっぱなしだと、ダウン素材のかさが減ってしまい、保温力の低下を招いてしまうことも。
そのため、長期間使わないときはストリージバッグに収納しておくことが推奨されています。
購入するだけで適切な保管方法も手に入れることができるのは、嬉しいですね!
モンベルの寝袋『ダウンハガー650#0』の注意点:軽量性・携行性を追求したい人には向かない
ダウンハガー650#0の注意点は、軽量性・携行性を追求する人には向かないことです。
ダウンハガー650#0の重量は1390gであるため、あまり重さは感じません。
ただ、1gでも荷物を軽くしたい登山の場合は、1000gを切る寝袋の方が好ましいです。
また、収納時のサイズは直径20cm×高さ40cm。
バックパックやツーリングキャンプなどの携行性を重視する場合には、より小さい寝袋の方が適していると言えるでしょう。
より軽量性・携行性を重視する場合、モンベルの『ドライシームレスダウンハガー900』や『シームレスダウンハガー800』がおすすめ。
これら2つの寝袋は、ダウンハガー650よりもFPが高いダウン素材を使用しています。
そのため、厳冬期用の寝袋でも1000gを切る軽さで、コンパクトに収納が可能。
軽量性・携行性を追求したい人は、ドライシームレスダウンハガー900や、シームレスダウンハガー800もあわせて検討してみてくださいね。
モンベルの寝袋『ダウンハガー650#0』で冬のキャンプも快適に
今回は、モンベルの寝袋『ダウンハガー650#0』をご紹介しました。
ダウンハガー650#0は充実した機能で、真冬でも快適に使用できる寝袋です!
今回の記事を参考に、お気に入りの寝袋を手に入れてくださいね。
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