プリムスの代表的なクッカー『ライテックトレックケトル&パン』。コンパクトで使いやすく、キャンプや登山を趣味とする人に大人気のクッカーです。私は2015年に購入しましたが、現在も愛用し続けています!今回は、長年愛用して感じたライテックトレックケトル&パンの魅力と気になる点、さらにはライテックトレックケトル&パンを使った料理のレシピをご紹介。初めてクッカーを買う人や、クッカーを買いなおそうか検討している人は、必見です!
プリムス『ライテックトレックケトル&パン』はシンプルで使いやすいクッカー
プリムス『ライテックトレックケトル&パン』
サイズ(1.0ℓ鍋) :内径11cm×高さ11cm
サイズ(フライパン):内径11cm×高さ3cm
重量 :280g
収納サイズ :直径13cm×高さ14.5cm
PRIMUS(プリムス)は、1892年(明治25年)にスタートしたスウェーデンの燃焼器具ブランド。
日本ではイワタニプリムスの取り扱いブランドとして有名ですね!
そんなプリムスから発売されている人気のクッカーが『ライテックトレックケトル&パン』。
コンパクトかつ、使い勝手の良いクッカーです。
ライテックトレックケトル&パンの特徴として、本体外側はハードアノダイズド加工、内側はノンスティック加工がなされている点が挙げられます。
ハードアノダイズド加工
グレー系に自然発色し、通常のアルマイト加工よりも厚く硬い皮膜が生成される加工。耐久性が高まるだけでなく、表面に汚れが付きにくくなるためお手入れが楽になるという特徴がある。
尚、アルマイト加工とは、耐食性や耐摩耗性の向上を目的として、アルミニウム表面に皮膜を作る加工のこと。
ノンスティック加工
フッ素樹脂やシリコーン樹脂でも対応できないような、強力な粘着物の付着を防ぐことのできる表面処理。食材に熱を加える調理をしても、食材が表面にくっつかなくなることが特徴。
これらの加工がなされていることで、汚れづらく、耐久性が高いクッカーとなっています。
アウトドアでガシガシ使っていきたい人にはうれしいポイントですね!
ライテックトレックケトル&パンのおすすめポイント
ライテックトレックケトル&パンのおすすめポイント【1】コンパクトで持ち運びが楽
ライテックトレックケトル&パンには、プリムスの250サイズのガスカートリッジと小型バーナーを収納できます。
そのため持ち運びやすく、ソロキャンプや登山のなど、荷物を少なくしたいときに最適です。
プリムスからガスカートリッジと小型バーナーがセットになったスターターボックスが発売されているので、一気にそろえたい人はこちらもおすすめ!
私もスターターボックスで購入しました。
153ウルトラバーナーのレビューはこちら
ライテックトレックケトル&パンのおすすめポイント【2】なべ底の滑り止め加工
五徳の上に置いてあるクッカーは案外滑りやすいもの。汁物を作っているときにこぼしたら大惨事ですよね…。
ライテックトレックケトル&パンの鍋底には、細い溝が施されています。
この溝がバーナーのゴトクにひっかかり、ゴトクから鍋が落ちづらくなっています。
ちなみに、フライパンには滑り止め加工は施されていないので、料理中はゴトクから落とさないように注意しましょう。
ライテックトレックケトル&パンのおすすめポイント【3】取っ手の工夫も◎
ライテックトレックケトル&パンの取っ手は、表面にラバー素材がついています。
そのため、鍋を加熱したあとに素手で持っても熱くなく、火傷の心配がありません。
料理している最中に、鍋から吹きこぼれてとっさに取っ手を持ったとき、手袋をしていないと火傷をしてしまう危険性がありますよね…。
安全に調理ができるのもおすすめポイントです。
ライテックトレックケトル&パンのおすすめポイント【4】注ぎ口が付いている
名前が「ケトル&パン」なので、ケトル(やかん)の機能として、注ぎ口がついています。
山頂や、ふらっと出掛けたデイキャンプなんかでサッとお湯を沸かし、インスタントラーメンを作ったり、食後のコーヒーを淹れたりもできちゃいます。
ライテックトレックケトル&パンの気になるポイント
ライテックトレックケトル&パンの気になるポイント【1】フライパンは小さくて炒め物はしづらい
ライテックトレックケトル&パンのフライパンは、内径11cm×高さ3cmと、とてもコンパクトなつくり。
その分、炒め物のように具材をフライパン内で混ぜあわせたいときは、具材がよくこぼれます。
私は具材の量を間違えて多めに用意してしまったとき、炒めながらかなりの量をこぼしてしまいました…。
フライパンは、餃子や目玉焼きなどの焼き料理で使うことをおすすめします!
ライテックトレックケトル&パンの気になるポイント【2】目盛りが付いていない
ライテックトレックケトル&パンの内側には目盛りが付いていないので、水や調味料を正確に量りたいときには少し不便です。
私はシェラカップで量ることが多いですが、ツーリングでのキャンプや登山のときなど、少しでも荷物を減らしたいときには不向きかもしれません。
「多少量が違っても関係ない!」とおおらかに構えている人には大した問題にはなりません!
ライテックトレックケトル&パンを使ったレシピ
ライテックトレックケトル&パンを使ったレシピ【1】ご飯を炊く
まずはライテックトレックケトル&パンで炊飯に挑戦してみましょう!
炊飯の方法&炊き込みご飯のレシピをまとめた記事がありますので、参考にどうぞ。
ライテックトレックケトル&パンで炊けるお米の量は最大で2合まで。
2合炊いたときは、下の写真のように鍋いっぱいにご飯が炊きあがります。
ライテックトレックケトル&パンを使ったレシピ【2】ワンポットパスタ
通常パスタを作るときは、麺を茹でる鍋と、ソースを作るフライパンの両方が必要になりますよね。
ワンポットパスタとはその名の通り、1つのポット(鍋)でパスタが完成する調理法です。
ライテックトレックケトル&パンは、1人分のワンポットパスタを作るのにちょうど良い大きさ!
洗い物を少なくできたり、パスタを茹でている間にフライパンでもう一品、なんてこともできちゃいます。
写真で紹介したクリームスープパスタの材料と作り方は以下の通り。
材料(1人前)
- スパゲッティ:100g
- ツナ缶 :1缶
- ほうれん草 :1/2~1株
- 玉ねぎ :1/4個
- しめじ :1/4パック
- 水 :300ml
- コンソメ :小さじ2杯(固形の場合1個)
- 牛乳 :100ml
- 粉チーズ :お好みで適量
- 黒コショウ :お好みで適量
作り方
- ほうれん草はざく切り、玉ねぎは薄切りに。しめじは石づきを切り落としてほぐしておく。
- 鍋に水・コンソメを入れて火にかけ、沸騰したらスパゲッティを半分に折って入れ、2~3分茹でる。
- 油を切ったツナ・玉ねぎ・しめじ・ほうれん草を加え、スパゲティの表示通り茹でる。
- 牛乳を加えて弱火で温め、粉チーズや黒コショウを振って完成!
ワンポットパスタについてまとめた記事もあるので、良ければご覧ください!
ライテックトレックケトル&パンを使ったレシピ【3】スープ
冬のキャンプで温かいスープを飲むと、体の芯まで温まって心地よい気分になりますよね。
ライテックトレックケトル&パンの鍋は深さがり、具材をたっぷり入れてもしっかり煮込めるので、スープづくりにピッタリ!
写真はポトフを作りましたが、他にも卵スープやみそ汁など、いろいろなスープを作って温まっています。
材料(1人前)
- じゃがいも:1/2個
- にんじん :1/4
- たまねぎ :1/4個
- ウインナー:2~3本
- 水 :200ml
- コンソメ :小さじ1杯(固形の場合1個)
- 塩 :少々
- コショウ :少々
作り方
- じゃがいもを1口大、にんじんを乱切り、たまねぎを薄切り、ウインナーは1本を半分に切る。
- 鍋に水、じゃがいも、にんじん、たまねぎ、コンソメを入れ火にかけ、蓋をして7~8分煮る。
- ウインナーを加え、塩コショウで味を調えながら野菜が好みの固さになれば完成!
ライテックトレックケトル&パンを使うときの注意点
空焚きは厳禁
空焚きは調理器具本体の温度を必要以上に上げ、ノンスティック加工面を痛め、剥離につながります。
加工面を痛める温度は220~230℃以上とされ、400℃近くになると有毒ガスが発生すると言われています。
空焚きは鍋に水を入れずに炊く事を言いますが、鍋やフライパンの一部にだけ食材がある状態(部分的な空焚き)にも注意が必要。
イワタニプリムスの取り扱いブランドであるトランギアの公式ホームページで、避けた方が良い調理法も含めて、空焚きに関して注意書きがあります。
大事な道具を長く使う為にも、一度読んでおく事をおススメします。
IHでは使えない
自宅とアウトドアで調理器具を兼用したいと考えている人も多いかと思いますが、プリムスのクッカーはIHでは使用できないようです。
もし使用してしまった場合、熱が集中したり、温度が高くなりすぎたりして、鍋やフライパンが変形する恐れがあるとのこと。
こちらに関しても、プリムスの公式ホームページに記載があります。
ちなみに持っている鍋やフライパンがIHで使えるかどうかを確認する簡単な方法として、鍋の底面(火やIHに接する面)に磁石がくっつくかどうかで確かめられます。
くっつけばIH対応、くっつかなければ使用不可となります。
たき火で使用する時は取っ手に注意
焚き火で使用する場合、ガスバーナーのような細かな火力調整は難しいですよね。
その為、取っ手に直接火があたる事も考えられます。
取っ手はラバー素材となっているので、火が直接当たると溶ける可能性が。
焚き火で使用する場合、五徳の端っこで使用するなど、少し注意が必要です。
プリムスのライテックトレックケトル&パン、おすすめです!
今回はプリムスのクッカー『ライテックトレックケトル&パン』をご紹介しました。
シンプルで使い勝手が良いライテックトレックケトル&パンは、キャンプ初心者の人からベテランキャンパーの人まで、満足できるクッカーだと思います!
特に初心者の人が最初に購入するクッカーとしては、ピッタリだと感じています。
今回の記事を参考に、お気に入りのクッカーを見つけて、美味しいキャンプ飯を作ってくださいね。
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