冬でも車中泊ってできるの?
冬の車中泊で気をつけることを知りたい!
対策をすれば冬でも車中泊できますよ!
真冬でも車中泊やキャンプを楽しみたいけれど、寒さをしのげるか心配という人は少なくないはず。そこで今回は、冬の車中泊の寒さ対策について解説します。寝袋や電気毛布などの防寒グッズのほか、冬の車中泊で気をつけることもお伝えします!この記事を読んで、冬でも車中泊を楽しみましょう!
冬の車中泊は寒さ対策が必須!厳冬期は車内温度が氷点下に
具体的な寒さ対策の前に、冬の車中泊で寒さ対策が必要な理由をお伝えします。
JAFの実験によると、2月の長野県での車内温度は-7℃を記録したとのこと。
テスト中の最低気温は-13.2℃と厳しい寒さではありますが、この結果を見ると寒さ対策なしで車中泊するのは無理だということがわかります。
また、キャンプ場は標高が高い場所が多く、長野県のような寒い地域でなくても、真冬は気温や車内温度が下がりやすいもの。
神奈川県内のキャンプ場で年越しキャンプをしたときでも、飲み水が氷ってしまいました…!
そのため、真冬の車中泊では万全の寒さ対策が必須です!
冬の車中泊の必需品!筆者愛用の防寒グッズ5選
防寒グッズ【1】サンシェード
サンシェードで窓からの冷気をシャットアウト!
冬の車中泊の防寒グッズ、1つ目はサンシェードです。
車の窓は断熱処理がされていないため、車内の熱がどんどん奪われていきます。
そのため、サンシェードは冬の車中泊の必須アイテムです!
また、サンシェードはプライバシー保護のためにも必要です。
私は体験したことはありませんが、車中泊中に窓から車内を覗かれた…という別の意味で凍りつくような話は聞いたことがあります。
サンシェードは車中泊の基本アイテムなので、これから車中泊を始める人は用意しておきましょう!
防寒グッズ【2】厳冬期用寝袋
寝袋は厳冬期用が安心!
冬の車中泊の防寒グッズ、2つ目は厳冬期用の寝袋です。
寝袋を選ぶポイントとして、「快適温度(コンフォート温度)」と「使用可能温度(リミット温度)」の2つの基準があります。
快適温度・コンフォート温度
一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人が、リラックスした体勢で寒さを感じることなく睡眠できるとされる温度。
使用可能温度・リミット温度
一般的に代謝が高く、寒さに対する耐性が高い人が、寝袋のなかで丸まった状態で寒さを感じることなく睡眠ができるとされる温度。
参考:モンベルHP
実験で車内温度が-7℃になったのを考えると、使用可能温度(リミット温度)が-10℃以下の厳冬期用寝袋が安心ですね!
なお、「快適温度」や「使用可能温度」は、メーカーによって呼び方が異なります。
詳しくは、各メーカーの公式ホームページや、ショップの店員さんに確認をしてみましょう。
防寒グッズ【3】キャンプ用マット
R値が高いマットで底冷え対策!
冬の車中泊の防寒グッズ、3つ目はキャンプ用マット。
キャンプ用マットは底冷え対策にとっても重要です!
キャンプ用のマットレスには「R値」が記載されています。
R値はマットレスの断熱性を表した数値で、数値が高くなるほど断熱性が高くなります。
R値の基準は以下の通り。
ただし、上記はあくまでも基準値で、寒さの感じ方は人それぞれ。
寒さが苦手な人は、R値が高めのマットを選びましょう!
また、複数のマットレスを重ねて使用した場合、R値は足し算できるのが特徴。
例えば、R値2.0のマットレスと2.4のマットレスを重ねて使用した場合は、R値4.4のマットレスとして考えられるということです。
すでにマットレスを持っている人は、ご自身のマットレスのR値を確認し、それに合わせて買い足すという方法もアリですよ。
防寒グッズ【4】ポータブル電源
ポータブル電源があれば防寒の幅がグッと広がる!
冬の車中泊の防寒グッズ、4つ目はポータブル電源です。
「防寒グッズなの?」と思う人もいるでしょうが、ポータブル電源があれば、電気毛布や電気ストーブなどの電化製品を使えます。
車中泊ではエンジンをつけっぱなしにできずエアコンが使えないため、電気毛布があるとかなり快適になります…!
また、ポータブル電源があると電気調理器を使えるため、車内で温かい飲み物やスープを用意できます。
道の駅などの火気厳禁の場所でも使えるので、電気調理器は1つあると便利ですよ!
防寒グッズ【5】電気毛布
電気毛布は掛け敷き兼用がおすすめ!
冬の車中泊の防寒グッズ、5つ目は電気毛布です。
ポータブル電源を持っている前提ですが、電気毛布があると寒さをしのぎやすいです!
電気毛布には掛ける用、敷く用、掛け敷兼用の3種類があります。
電気毛布の選び方は、以下を参考にしてみてください!
電気毛布の選び方
- 掛け毛布:ブランケットや掛布団の代わりとして使いたい人向け。軽くて持ち運びやすく、キャンプなど屋外でも使いやすい。敷いて使うと配線が故障する場合も。
- 敷き毛布:テント内や車内の底冷え対策に最適。掛け毛布と比べると頑丈だが重たくて持ち運びには不便。
- 掛け敷き兼用:ブランケットとしても敷き毛布としても使いたい人。個人的にはおすすめ!
私はニトリの掛け敷き兼用電気毛布を使用しています。
ここ数年掛け敷兼用は販売されていなかったのですが、最近復活したようです!
掛け敷き兼用であれば、キャンプなどの屋外でも、テント内や車内の屋内でも使えてとっても便利。
掛け毛布のような軽さはありませんが、両方のメリットを得られるのでおすすめです!
冬の車中泊では服装も大切!「レイヤリング」で寒さ対策
服装のポイント【1】「レイヤリング」で空気の層を作る
重ね着して空気の層を作ると◎!
ウェアの構成をベースレイヤー・ミドルレイヤー・アウターレイヤー」の3層にすることを、登山用語で「レイヤリング」と言います。
ベースレイヤー
素早く汗を吸収拡散して肌をドライに保つことと、保温性の確保が主な目的。
季節により素材を選択しますが、冬場は保温性が高いものを選ぶと良いです。
ミドルレイヤー
登山では行動着と保温着それぞれ考える必要がありますが、車中泊での主な目的は保温性の確保が目的。
薄手のフリースや長袖のシャツなど、脱ぎ着しやすいものがおすすめです。
アウターレイヤー
登山では雨・風・雪などから体を守ることが目的。
車中泊ではこれらを考える必要は無いので、寒さに弱い人は、インナーダウンなどで保温性を高めるのも良いでしょう。
車中泊に限らず、その日の気温や環境に応じて脱ぎ着できる服装にすれば、衣服内を快適に保てます。
私の場合、上はユニクロの極暖とモンベルのインナーダウン、下がユニクロの極暖とスウェットという服装が多いです。
冷え込みが強い日は、もう1枚薄手の上着を着て調整しています!
服装のポイント【2】ネックウォーマーやゆったりめの靴下もおすすめ
ネックウォーマーやゆるい靴下があると完璧!
防寒グッズを揃えて服装も完璧、そんな状態で寝袋に入っていざ車中泊!
それでも寒さが気になる日はあります。
寝袋の首元から冷気が入ってきたり、外でキャンプをしたあとは足先が冷えていたり…!
そんなとき、ネックウォーマーや靴下があると快適に眠れます。
注意点としては、靴下はゆったりしたものを用意することです。
普段履くような靴下では、締め付けが強すぎて逆に足が冷えてしまう可能性も。
寒さが苦手な人は、ネックウォーマーとゆったりした靴下も用意して、万全の態勢で車中泊に臨みましょう!
冬の車中泊で気をつけること!防寒以外にも知っておきたい注意点5選
気をつけること【1】温泉で身体を温めてから就寝すると◎
ここまでご紹介した寒さ対策をすれば、安心して冬の車中泊に臨めます。
そして、より快適に過ごしたいという人は温泉に入りましょう!
温泉で身体を温めれば、ポカポカしたまま車中泊の準備をできます!
スキー場近くでの車中泊を考えている場合は、周辺に温泉施設が点在していることが多いです。
また、温泉が併設されている道の駅や、温泉施設内のRVパークもおすすめ。
目的地周辺の温泉施設を検索しておくと、旅行気分も味わえて車中泊の楽しさが倍増しますよ。
気をつけること【2】トイレが近くにある場所を選ぶ
車中泊をする上で、近くにトイレがあるかどうかはとても重要。
特に冬は、寒さでトイレが近くなったり、トイレまで数分歩くと体が冷え切って寝付けなかったりする場合も…!
そのため、できるだけトイレが近くにある場所で車中泊をしましょう。
万が一トイレがない、または悪天候で屋外に出られないときの備えとして、携帯用トイレを用意するのもおすすめ。
私も万が一に備えて、携帯用トイレを常備しています!
災害用品としても使えるため、1つ持っておいても損はないと思いますよ。
気をつけること【3】豪雪地帯では雪かき用のスコップがあると安心
スキー場近くでの車中泊の場合、一晩で車の周りに雪が積もることも。
雪でマフラーがふさがれたままエンジンをかけてしまうと、排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒になってしまう危険性があります。
そのため、車中泊前に車周辺の雪かきを済ませ、夜間の積雪に備えることが大切です。
気をつけること【4】寒くてもエンジンかけっぱなしはNG
冬の車中泊に慣れていない場合、エンジンをかけっぱなしにして暖房を使いたくなりますが、エンジンのかけっぱなしはやめましょう。
安全面では、エンジンをかけっぱなしにして長時間停車していると、車内に排気ガスが逆流し一酸化炭素中毒になる恐れがあります。
特に冬は、前述の通り積もった雪でマフラーがふさがれ、死亡事故につながる可能性もあります…!
また、大量の排気ガスや騒音など、マナーの観点でもエンジンのかけっぱなしはNG。
道の駅で車中泊をしたときに、近くの車が1時間ほどエンジンをかけっぱなしにしていて寝つけなかった経験があります…
そのため、車中泊中は必ずエンジンを切りましょう。
気をつけること【5】結露対策は100均グッズがおすすめ
冬の車中泊では結露対策も必須。
毎回すべての窓を拭くのは大変です…
結露対策におすすめのアイテムは、ダイソーの『結露取りワイパー』。
結露した窓をワイパーで拭けば、取っ手部分のボトルに水分がたまっていく優れもの。
ボトルは取り外し式で、たまった水を捨てれば繰り返し使えます。
窓を拭くのが大変だなと感じている人は、ぜひ試してみてください!
万全の寒さ対策で冬の車中泊を楽しもう!
今回は、冬の車中泊について解説しました。
冬の車中泊では、翌朝に澄んだ空気とキレイな景色に触れることができたり、朝一番のパウダースノーを楽しめたりと、ほかの季節にはない魅力がたくさんあります!
今回の記事を参考に、寒さ対策を万全にして、冬の車中泊を楽しみましょう!
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