車中泊のときの換気ってどうすれば良いんだろう?
換気扇を自作している人もいるけど、DIYは苦手だし…。
換気扇を自作しなくても、グッズを活用すればしっかり換気できますよ!
車は密閉度が高く、換気をしないと車中泊のニオイが残りがちに。そこで今回は、筆者おすすめの車中泊での換気グッズをご紹介!DIYが苦手な人も換気扇を自作することなく、しっかりと換気できますよ。効率的な空気の入れ替え方法もあわせてお伝えします!
車中泊に換気が必要な理由
車中泊に換気が必要な理由【1】食べ物のニオイ対策
車中泊に換気が必要な理由、1つめは食べ物のニオイ対策です。
個人的には、食べ物のニオイ対策が一番大きな理由です…!
特に車内で料理をする人は、食べ物のニオイが残りやすいので要注意。
また、食べ残しや包装紙など食後に出るゴミもにおいの元です。
キャンプ場やRVパークであればゴミの回収サービスがありますが、それ以外の場所では、すぐにゴミを処理できないことも。
ゴミは可能な限りこまめに処分しつつ、換気もして食べ物のにおいが残らないように工夫しましょう。
車中泊に換気が必要な理由【2】寝具や衣類の生活臭
車中泊の換気は、寝具や衣類から発生する生活臭対策としても大切です。
特に数日間のキャンプ・車中泊旅など、連泊する場合に生活臭は気になりやすいもの。
車は密閉度が高く、狭い空間なので、1~2泊の車中泊でも生活臭が漂ってきます。
初めて車中泊で連泊をしたとき、こまめに換気をしていたつもりでしたが、車外から帰ってきたときには生活臭を感じました…!
快適に車中泊をするためにも、生活臭対策としての換気は必須です。
車中泊に換気が必要な理由【3】湿気や熱気への対策
車中泊の換気は、湿気や熱気対策としても有効。
特に梅雨や夏場は、湿気と暑さがまとわりつき、なかなか眠りにつけないことも…。
車中泊ではしっかりと換気をして、少しでも湿気や暑さをやわらげましょう。
車中泊のおすすめ換気グッズ!換気扇のDIY不要で空気を入れ替え
おすすめ換気グッズ【1】扇風機・サーキュレーター
車中泊におすすめの換気グッズ、1つ目は扇風機・サーキュレーターです。
扇風機とサーキュレーターの違いは以下の通り。
扇風機 :人が涼をとるためにやわらかい風を起こすもの。
サーキュレーター:空気を循環させるために直線的な風を起こすもの。
車が停まっていると、窓を開けているだけではあまり風は入ってきません。
そのため、扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させ、効果的な換気をしましょう!
広い空間の換気をする場合、サーキュレーターの直線的な風を使い、しっかりと空気を動かすのが効果的です。
ただ、車であれば、大きなバンでない限り扇風機のやわらかい風でもある程度は換気はできます。
また、夏の車中泊で直接風にあたって暑さをやわらげたい場合は、扇風機を選びましょう。
扇風機としてもサーキュレーターとしても使えるものが増えているので、どちらか迷ったら兼用のものを選ぶのがおすすめです!
おすすめ換気グッズ【2】車用網戸
車中泊におすすめの換気グッズ、2つ目は車用網戸です。
換気をするために車の窓を開けると、キャンプ場などの屋外では、車内に虫が入ってきてしまうことも。
特に、夏は蚊の対策として網戸は必須です!
車用網戸は、車内から取り付けるものや、車のドアにかぶせるタイプのものがあります。
どちらのタイプでも取り付けは簡単なので、ご自身の車のサイズに合ったものを選びましょう。
おすすめ換気グッズ【3】車用空気清浄機
車中泊におすすめの換気グッズ、3つ目は車用空気清浄機です。
車用空気清浄機はニオイの除去効果が高く、食べ物臭や生活臭が気になる人は必携の換気グッズです!
ポータブル電源を用意すれば寝ている間にも使えるので、車中飯を作ったあとに最適です!
また、車用空気清浄機はコンパクトで、ドリンクホルダーに収まるタイプがほとんど。
かさばらず置き場所に困らないので、テントの中でも使いやすい優れものですよ。
おすすめ換気グッズ【4】ポータブル電源
直接換気を行うものではありませんが、ポータブル電源もあると便利なグッズです!
ここまで紹介した扇風機やサーキュレーター、車用空気清浄機は電源を必要とします。
扇風機やサーキュレーターはバッテリー内蔵のものもありますが、連泊や一晩中使う場合は途中で電源が切れてしまう可能性も。
また、車載用空気清浄機は、車のシガーソケットから電源をとるタイプが多く、エンジンを切っている間は使えません。
そのため、ポータブル電源を用意して、いつでも換気グッズを使えるようにしておくのがおすすめです!
車中泊の効果的な換気方法!扇風機やサーキュレーターで空気を循環
車中泊の換気方法【1】窓を開けているとき
まずは、窓を開けているときの換気方法について解説します!
風が弱いときは、窓を開けても風が入らずスムーズに換気ができないことも。
そんなときは、開けた窓に向けて風を送りましょう。
開けた窓に向けて風を送ると車内の空気が外へ出され、外の空気を取り入れやすくなります。
このとき、写真のように反対側の窓も開けておくと外の空気が入ってきやすい(緑の矢印)です。
この方法は、車内で料理をするときや、すばやく空気を入れ替えたいときにおすすめです。
車中泊の換気方法【2】窓を開けずに行うとき
続いては、窓を開けずに行う換気方法について!
方法は、扇風機やサーキュレーターを車内の隅に置き、対角の天井の角に向けて風を送ります。
窓を開けずにする換気は、ニオイを除去する効果は低いですが、車内の空気を循環させたいときにおすすめの方法。
湿度が高い日や夏の暑い日には、車内の空気を循環させるだけでも快適になります。
雨が降っている日やサービスエリアなど、窓を開けづらいときの車中泊で試してみてくださいね!
車中泊の換気方法【3】キャンプ中はバックドアを開けるのが◎
キャンプ中はバックドアを開放して一気に換気をするチャンス。
特に車中泊をした翌朝は結露しているので、バックドアを開けてしっかり換気しておきたいですね。
連泊でこもりがちな空気も、一気にスッキリさせることができますよ。
また、バックドア用の網戸があれば、車内で過ごしながら空気の入れ替えもできます。
バックドア用の網戸は、手軽なデイキャンプやちょっと河原でお昼ごはんといったときに便利なグッズです!
運転中の換気も気にしてみよう!
車内温度を下げるのは「エアコン+窓全開で走行」がイチバン効果的
夏の駐車後は、車内の温度が耐えられないほど上がっていますよね。
JAFの実験によると、高温になった車内を効率的に冷ます方法は「エアコン+窓全開で走行」なのだとか。
実験の概要は以下の通り。
- 車内温度が55℃になった車を用意し、以下の5つの方法で温度変化を測定。
- 方法
:ドア開閉・冷却スプレー・エアコン「外気誘導」・エアコン「内気循環」・エアコン+走行 - エアコン+走行がもっとも早く車内温度を下げられ効率的。
真夏の屋外駐車場に停めたあと、試してみてくださいね!
内気循環と外気導入の使い分けで効果的に換気
ほとんどの車についている「内気循環」と「外気誘導」の切り替えボタン。
内気循環:屋外の空気を取り入れず、室内で空調風の循環を行うモードのこと。
外気誘導:屋外の空気を取り入れ換気を行うモードのこと。
たいていの車の説明書には「通常は外気誘導でご利用ください」と書かれています。
外気誘導が推奨されている理由は、内気循環で長時間利用すると、車内の二酸化炭素濃度が上昇してしまうからです。
内気循環と外気誘導を比較したJAFの実験では、以下のような結果が出ています。
- 市街地を走った車を比較したところ、外気誘導に比べて内気循環の二酸化炭素濃度は約5.5倍高い。
- 内気循環の車の二酸化炭素濃度は、疲労感の増加や注意力の低下が現れるとされている二酸化炭素濃度の2倍以上。
安全運転のために、外気誘導で車内の二酸化炭素濃度が上がりすぎないよう注意しましょう!
ただし、トンネル内は排気ガスがたまっていることが多く、外気誘導にしていると二酸化炭素や一酸化炭素の濃度が一時的に高まってしまいます。
また、夏や冬など、車内と外気の気温差が大きい場合、外気誘導ではエアコン効率が悪くなることも。
そのため、トンネル内の走行や、エアコンで車内の温度を素早く変えたいときは内気循環、それ以外の場合は外気誘導といった使い分けがおすすめです。
外気誘導で外のニオイや花粉が気になるときは
「外気誘導にすると、排気ガスのニオイや花粉が気になる」という人も少なくないはず。
何を隠そう、私もその1人でした!
そんな人には、前述した車用空気清浄機がおすすめ。
車用空気清浄機は、ある程度のニオイであれば素早く除去してくれます。
そのため、外気誘導にしておいても案外快適に過ごせます。
また、車用空気清浄機には花粉キャッチフィルターが付いているものも多く、花粉症の人も安心して換気できます。
キャンプや車中泊をしない人でも、車用空気清浄機も試す価値アリですよ。
ただし、ニオイが強い場所やトンネル内では内気循環がおすすめです!
車中泊でも換気は必須!
今回は車中泊の換気についてお伝えしました。
快適な車中泊には、寝袋やマットレスといったグッズだけでなく、換気も大切な要素です。
換気をしっかりして、快適な車中泊を楽しんでくださいね!
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